仕事にまつわらないエトセトラ

仕事とは関係ない、日々の出来事・インプット情報を書き留めるブログです。

【読書メモ】下町ロケット

年末にkindleで大幅に値引きをされていたので、今更ながらですが、読んでみました。池井戸潤の作品は半沢直樹シリーズ等も読んでおり、ストーリーも分かりやすくて、文章も読みやすくて好きです。

 

で、読んだ感想ですが、やはり面白いと思います。読んでいて止まらない、次をどんどん読みたくなるような作品でした。私が心を打たれたのは、物作りにかける技術魂や仕事の中で夢を追求するといった、働いていると忘れがちな部分が熱く描かれているところです。

 

特に気に入っているセリフとしては、次のようなものです。

 

 俺はな 、仕事っていうのは 、二階建ての家みたいなもんだと思う 。一階部分は 、飯を食うためだ 。必要な金を稼ぎ 、生活していくために働く 。だけど 、それだけじゃあ窮屈だ 。だから 、仕事には夢がなきゃならないと思う 。それが二階部分だ 。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし 、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない 。お前だって 、ウチの会社でこうしてやろうとか 、そんな夢 、あったはずだ 。それはどこ行っちまったんだ

 

これは、主人公が投げやりになった部下に対して放ったセリフですが、仕事に対する考え方を見つめ直すとても良い言葉だと思います。お金を稼ぐために日々働いているわけですが、それだけになってしまうと物足りなくなってしまう。やはり仕事の中でのチャレンジや実現したい夢のようなものが必要だと再認識させられる一言です。

 

世の中で働き方改革や脱社畜のような動きがありますが、汗水流して一生懸命働くのも良いな、と原点に帰らさせてくれる心地良い作品です。読了後に次のシリーズを購入してしまったのは言うまでもありません(笑)

 

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)